頭しらみ(アタマジラミ)は10日間で完全駆除!
アタマジラミを家族や人に広めない為、増殖させて大変な思いをしない為には出来るだけ早い駆除の開始が必要です。市販されている次の2つのシラミ対策用品を用意すればアタマジラミは簡単に根絶させることができます。
1.ニットフリーコーム(シラミ・卵専用櫛)
2.【第2類医薬品】スミスリンL シャンプータイプ 80mL
ニットフリーコーム(シラミ・卵専用櫛) はシラミ退治に必須とも言える強力なシラミ専用の梳き櫛です。特殊なスクリュー状の歯が成虫と卵を直接・効率よく取り除くのに役立ちます。実はこの梳き櫛だけを用意すれば根絶できてしまうほど優秀な梳き櫛なのですが、成虫に即効性のあるスミスリンシャンプーを併用することで駆除開始の初日のうちに動き回る成虫と幼虫をほとんど全て仕留めることができます。2種類を併用すれば家庭内での感染も食い止められるので、より確実な駆除が行えるようになります。駆除のコツ、予防の知識を学び、不快な寄生虫アタマジラミとは1日でも早くお別れできるように頑張りましょう。
頭しらみ(アタマジラミ)発見!
アタマジラミは主に集団生活をする幼児から小学生を中心に流行している吸血性の寄生虫です。吸血の際に唾液を注入することからアレルギー症状を起こします。初期には無症状のことが多いアタマジラミ症ですが、一度数が増えてしまうと猛烈な痒みを引き起こし辛い皮膚炎を引き起こします。
アタマジラミは頭髪につき、頭皮から血液を吸って生活する寄生虫です。幼虫~成虫、雄雌のいずれも吸血します。成虫の大きさは2~3㎜程度で、人の頭から頭へ乗り移ることで広まります。アタマジラミには、羽がないので飛ぶことも跳ねることもありません。
アタマジラミは1日に5~6個の卵を髪の毛に産み付けます。環境によりますが、人の頭から離れると1~3日(7~72時間)という短い間に死んでしまいます。
アタマジラミの寄生を確認するには、まず卵を見つけることが重要になります。成虫や幼虫は頭部を隠れながら動きまわるため、寄生数が少ない場合には見つけにくくなります。卵は通常、髪の毛の根本に近くに産み付けられ、耳の後ろやえりあしに多く見られます。後頭部を注意深く観察するとシラミの寄生を確認することができます。
よくフケや毛根の皮膚がリング状に抜けたヘアーキャストなどと見間違えられることがありますが、卵は髪の毛にしっかり産み付けられているので指で触れてもなかなか取れません。卵自体は0.5mm程度の大きさがあり独特な楕円形をしていることから、肉眼または虫眼鏡などで十分に見分けられます。
普通のシャンプーでも駆除は可能!
普通のシャンプーと専用の梳き櫛があれば、特別な薬を用いなくてもシラミの駆除は可能です。スミスリンの代りに必要になってくるのは根気と再発防止の知識です。
スミスリンシャンプーは上手に使えば非常に便利な薬剤入りシャンプーなのですが、効果のある反面、小さな子供には健康を害す恐れがあるのではないかと心配される方が増えています。
スミスリンは元々、農薬や家庭内殺虫剤として使用されているピレスロイド系の薬剤ですから全く無害ということは無いと考えられています。人体に対しての毒性は強くないことから、日本では人体への使用が許可されています。一方、海外にはスミスリンが人の健康を害する恐れがあるとして注意を促す機関も存在しています。
また近年、スミスリン剤の効かない薬剤抵抗性のアタマジラミが確認され問題となっています。
専用シャンプーはとても便利ですが、無くても十分退治できるものです。毎日の洗髪で成虫と幼虫を洗い流す。シャンプーだけでは卵は取れませんが、卵から孵った新しい幼虫が成虫になる前に繰り返し洗い流してしまえば次第にいなくなってしまいます。
大切なのは感染しているであろう家族が全員で一気に駆除をスタートすること。衣類や寝具の掃除、殺虫、ブラシなどの共用を避け完全駆除までの間はご家族みんなで再発防止につとめましょう。
普通のシャンプーと梳き櫛によるシラミの駆除方法
梳き櫛自体の使い方は簡単です。ネットの情報を見ると色々とややこしく書かれていることがありますが、基本的に「頭髪全体」の「髪の根元(頭皮)から毛先まで」を繰り返し梳きとるだけの作業になります。丁寧に根気よく続けることで全てのシラミと卵を取り除くことができます。
髪質や髪の長さ、量によって時間はかかりますが、薬を一切使わず、その場でシラミを取り除けるメリットがあります。クセ毛や太く固い毛の方でもちょっとした工夫で駆除は楽々行えます。
普通のシャンプーとリンス(コンディショナー)を使用します。
1.シャンプーでしっかり頭を洗います。
2.コンディショナーをたっぷりつけて普通のクシで髪をまっすぐに整えます。
3.コンディショナーをベタベタとつけたまま梳き櫛で駆除を行います。コンディショナーがクセ毛の滑りをよくしてくれます。また、コンディショナーで動きを奪われたシラミと卵が櫛に挟まってくるので、ストロークごとに櫛を洗ってください。梳き櫛を裏表にしないことも大事です。片面を決めて同じ面で梳けばシラミが再度頭髪に付着するのを防げます。
4.一通り終わったらよく流してお終いです。基本的にこの作業の繰り返しだけでもシラミは駆除できます。駆除のコツは根気よく繰り返すことと、いなくなったかどうかチェックを怠らないことです。ネットの情報の中には、殺虫剤に大変な掃除・洗濯や熱湯処理など徹底的に行うことを推奨している所がありますが、丁寧に正しく梳き櫛で梳き続ければ、他に何もなくても最終的に必ず駆除できます。
シラミの駆除は実はそれほど簡単なものなのです。シラミがいなくなるまでの少しの期間、お子さんとコミュニケーションをとりながら楽しむぐらいの感覚で乗り切りましょう!